政府が次世代型原発の建設検討へ
8月24日の報道で,政府が次世代型原発の建設を検討することが明らかになりました。
現在から将来にわたって,自動車の電気動力化が進むことは明らかで,電気をどのように生産するかを考えるのは,喫緊の課題です。中国では最近の渇水によって水力発電所が稼働できなくなり,電力不足が起きて開いている電気ステーションに電気自動車の大行列ができる事態になっており,これなどは電気自動車時代の電気不足の象徴的な例だと思います。
普通に考えれば,太陽光,風力などの自然エネルギー依存を増していく方向を考えるという方向になるのでしょうが,大規模な太陽光発電所の建設は環境破壊を伴い,がけ崩れなどの原因になる場合が多いし,風力発電については低周波騒音などの発生が問題になっており,さらに日本のように頻繁に台風が襲来する国では設置が困難なことなど,様々な問題があります。一方,昨今のドイツの例では,原発の廃止を目指したのにロシアとウクライナの戦争により,ロシアからのLNGが入らなくなって電力不足が懸念されるなど,電力を何か一つに頼ること,どこか一国に頼ること,つまり発電方法のアンバランスが問題となっています。
そんな事態を見るにつけ,次世代型原発の建設を検討するのは,時宜に適していると思っています。まあ,反対は多いでしょうね。しかし,あと30年後,たぶん一般的になるのは50年後くらいになるでしょうが,核融合発電の実用化までは原発でしのぐのも致し方ないと思います。
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