安売りだけを愛する人たち
「日本を貧しくしている安売りだけ愛する人たち」という記事を読みました。「安い=善という呪縛から解放されよ」という副題がついた記事です。
高くなければ売れない物もあるのだけれど,実際のところ似たようなものなら安い方が売れるのも事実です。
結局,売れるために,企業にとって一番てっとりばやいのは「1円でも安く」。実は企業にとって売れるための手段で一番安易なのが「1円でも安く」かもしれません。他社の安いものに対して,高い値段分の価値をつけることを考える事こそ難しい。それができない企業が安さを追求する。
なぜ一円でも安い方が売れるのか?
買う側の収入が少ないから。
なぜ収入が少ないのか?
GDPの割には人口が多いから。
それでいて,10月7に見たニュースで「アメリカの失業率が3.5%に改善した」と言っているのですが,日本の失業率はアメリカより1ポイントは低いです 。
結局,安直に言えば,日本はGDPに対して人口が多く,しかも失業率を少なくする政策が成功しているので,就業率が高いワークシェアリング的な社会が実現しており,だから一人当たりの収入が低く,だから1円でも安いものが売れる。
人口は戦前のレベルに戻せ。たくさんの人が働いてGDPを稼ぐ時代ではなくなりつつあります。 機械やコンピューターの代わりを,人が行ているような社会を脱却すべきです。
収入が少なく,高いものが売れないから「人口が多い(=国内の販売先が多い)のが力だ」などという発想になるのです。
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