ビットコインを法定通貨にしたエルサルバドルのその後
中米エルサルバドルで暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(Bitcoin)が法定通貨となって1年余りが経過しました。一年前,ビットコインを法定通貨したというニュースが出た時には,この先エルサルバドルはどうなるのか,吉と出るか凶と出るのか,ぜんぜんよそうがつきませんでした。「この先」というのが興味深かったわけです。その結果が出かかっているという事ですね。
始めてから1年後の今,結果的には当初の狙いであった「ビットコインを送金に」という使い方はあまりされていないという結果の様です。報道によると,ビットコイン建ての国内向け送金が全体に占める割合は「2%弱」にとどまっているという事で,国民へのアンケート調査によると,回答者の77%がビットコインの法定通貨化は失敗だったと思っているという結果だったそうです。
私がエルサルバドル国民だったとして,アメリカで働いて本国の親元に送金しようと考える。送金手数料が安いからというのでビットコインで送ろうと思い,アメリカでビットコインを買うわけですね。
しかし,ドルとビットコインの為替は日々変動し,手元のドルを今日ではなく明日ビットコインに両替した方が得するのではないかと考え,なんだか毎日もやもやしている。
両替したらしたで,もっと早く両替しといた方が得したとか,やっぱり損したとか,何かともやもやしてストレスになる。
だったら,「ビットコインを使うのはやめよう・・・」と思う。
・・・というような感じですかね?
それで使う人が少ない。
(挿絵は,AIによる描画サイト「dream by WOMBO」により「Bitcoin」のタイトルで描いた絵。)
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