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2023/01/24

森博嗣Gシリーズ「λ(ラムダ)に歯がない」

Mori-hiroshi-ramuda Gシリーズ4作を読んだ後,Vシリーズの長編「赤緑黒白」とVシリーズの短編2本を読んで,またGシリーズに戻りました。Gシリーズの第5作「λ(ラムダ)に歯がない」です。
 おなじみの山吹草月,海月及介,それに国枝桃子助教授ら,国枝研究室の面々がT建設の研究所で共同研究の実験を行っていた時,向かいの構造関係の実験棟がにわかに騒がしくなり,何か事件が起こったことを知ります。たまたま現場に来ていた顔なじみの近藤刑事から話を聞き,西之園萌絵に山吹が電話しました。「近藤さんが捨て台詞のようにおっしゃったんですけど・・・,密室だって」。密室という話を聞き,たまたま萌絵の家を訪れていた加部谷恵美と共に萌絵が研究所にやってきます。
 研究所の構造実験所では4人の男性が密室の中で射殺されていました。研究所の関係者ではなく,研究所の人々のだれもが知らない4人でした。しかも,全員が歯をすべて抜かれていました。歯は死後に抜かれたらしいのですが・・・。
 終わりになって,懐かしい保呂草探偵(泥棒?www)が登場し,彼からもたらされた情報により事件の構造は明らかになります。そこら辺は安直な感じがします。今回の事件は,過去の事件が生み出したもので,ちょっと松本清張風です。しかし密室の謎は残ったままです。
 結局密室の謎は海月及介が解きます。しかし彼が解く前に,犀川助教授が真相を見抜き,警察に話をしていました。この密室トリックは建設会社の実験場ならではのもので,ちょっと面白かったです。

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