テスラの株価が70%下落?
テスラの株価が70%下落したという報道がありました。会員制ニュースサイトの記事のため,リンクを張るのは遠慮します。
最近のテスラといえば,純利益は過去最高,3年連続で通期の黒字を確保,値上げやSUBのモデルYの販売台数増による1台当たりの利益増など,決算としては好調です。それなのに株価の下落はどうしたことか。いくつも理由はあるようですが,その一つに品質問題があります。
最近の品質問題としては,①2022年9月の窓の不具合,窓を自動で閉めるパワーウィンドウの力が強すぎるため手を挟んでけがをする恐れがあるという問題で110万台リコール,②同年11月には車の後方のライトが明るくならない不具合で32万台のリコール,③同年同月に助手席のエアバッグの不良で3万台のリコール,等々。②はソフトの改善で対策できるかもしれませんが,その他は機械的な不具合で,ソフト改善では治りません。
トヨタをしのぐテスラの株価は,自動車メーカー,機械メーカーの株価ではなく,先端ソフト企業としての株価だったわけです。ところが,自動車,機械としての問題を起こし,テスラが「自動車メーカー,機械メーカー」であることを投資家に認識させ,「自動車メーカー,機械メーカー」として弱いのは致命的ではないかという認識が投資家に生まれてしまったための株価の下落の様です。
人の命を預かる自動車は,「自動車という機械」がまず盤石であった上での先端ソフトシステムであるべきでしょう。
(写真はフリー写真素材サイト「PhotoAC」より。)
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