森博嗣の「キラレ×キラレ」
森博嗣のXシリーズ第2作目は「キラレ×キラレ」です。
電車の中で,30代の女性が背中を切られるという事件が発生しました。それほど深刻な切り裂きではなく,衣服を切ったら,少し皮膚も切れてしまい血が出ましたという程度。そんな事件が4件起こります。被害者はみな30代の女性でした。
たまたま電車に乗っていた某社の男性役員が,その事件の犯人と間違えられたため,SYアート&リサーチに真犯人の捜索を依頼します。そんなわけで,小川&真鍋がこの事件に関わっていきます。
はじめ,被害者の4人はお互いに何の関系もないと思われていましたが,小川&真鍋の調査で,4人にある共通点があることがわかりました。やがて起こる殺人事件・・・。
この作品,しっかり本格推理小説しているのですが,前作「イナイ×イナイ」よりも犯人の予想がつきやすいと思います。サプライズエンディングでなかった点は,森博嗣作品らしくないというか,残念でした。最後に電車の中でカッターを持った犯人と対峙する小川を助けたのが,意外なあの人でした。助けてくれた女性は武術の心得があるようだと小川は感じましたが,あの人は武術を習っていましたっけ?
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