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2023/04/05

殊能将之の「鏡の中は日曜日」,ふたたび

Kagaminonaka 先日紹介した殊能将之の「ハサミ男」以来,殊能将之ブームが私の中に起こってしまい,引き続き「鏡の中は日曜日」を再読しました。
 この作品は,以前このブログで紹介しています。2016年7月の記事ですから,なんと7年ぶりに読んだことになります。
 その結果,2016年の紹介記事は,我ながら妥当な記事だったと思います。前の記事でも言及していますが,この作品は紹介するのが極めて困難な作品で,まったくネタバレなしに紹介することは不可能だろうという思われます。なにしろ,読者に対して様々な勘違いを起こさせることを身上とする作品で,叙述トリックを駆使した作品だからです。
 とにかく,第3章で,第1章,第2章での勘違いが次々と覆されていく(正されていく)快感に酔いしれる作品です。まあ,この殊能作品は,「黒い仏」に次ぐ,"本格推理小説とは言えない作品" ですね。

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