デジタル給与
4月1日,給与のデジタル払いが解禁されました。PayPayなど8社がデジタル払い事業に参入を検討しているとの事。可能になれば,会社が従業員の給与を,PayPayなどのデジタル決済に直接払い込むことができるようになります。
まあ,私のような一般的な会社員が,この制度を便利に使えるかというと,かなり疑問です。キャッシュレス決済アプリは,すべての店で使えるわけでなく,A店ではPayPayが使えるがB店では使えないとかあるわけです。PayPayに給与を振り込みすぎて,別の,例えばSuicaなどが手薄になった時,PayPayからSuicaの方に資金を移動できなければ,不便で仕方ない。
PayPayは現在銀行口座に紐づけており,PayPayが3000円を切ると,銀行口座から自動的にPayPayにお金が入ります。PayPayに3000円しかチャージされていないときに5000円の物を買っても,その瞬間に銀行口座からPayPayにお金が移動して,PayPayで購入できます。
この今の仕組みの方が便利じゃないですか?
しかも,キャッシュレス決済アプリの方へも振り込みをさせられる,給与を払う企業は手間がかかり,事務費の高騰など,結構たまったものではないと思います。この仕組みを使わない企業も多いでしょう。
まあ,どう考えても,私の様に働いている限り,私にも会社側にも「デジタル給与」はメリットがあるとは思えません。つまり,メリットは私とは違う働き方をする人,そんな人に仕事を頼んだ側にメリットがあるわけです。ある記事では,例えば短期アルバイトや副業をしている人,インターネット経由で単発の仕事を請け負ういわゆるギグワーカーなどにはメリットがあるかもしれないと言っています。少額の振り込みでも,銀行に振り込むのではそれなりの手数料がかかりますが,デジタル給与ではそれがかなり少額になる可能性があります。
このデジタル給与,私と同じようにあまりメリットが感じられないという意見がネット上では多いようですが,上述のようにそうでない人もいるのでしょう。
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