地熱が熱い?
先日,EVの話をこのブログに書いたとき,「日本の自動車をすべて電動にするには,今の日本の発電量では全然足りず,火力発電所を20基,原発を作るとしても10基は必要だろうと言われています。」と書きました。日本でEV化を進めるとしても,電力が全然足りておらず,まず発電所から作らなければならないわけです。発電に使うエネルギーとして,地熱が世界的に有望視されています。日本は火山国ですから,地熱エネルギーは豊富ですが,地熱資源は何度も注目を浴びては,国立公園の規制やコスト,地質などさまざまな理由でほんの一部しか発電に使用できませんでした。
ところが,この地熱発電に新たな技術開発がなされ,中部電力がそのカナダのベンチャー企業に投資したという事で話題になっています。
その企業とは,「Eavor(エバー)」という企業です。カナダは火山国でもなく,それほど高温の熱源もありません。そんな条件でも地熱エネルギーを取り出す方法として「クローズドループ」という方式をこの企業は編み出しました。これは,いくつかの井戸を掘り下げ,それを地下でつなぐループをつくり,そこに水などの流動体を循環させ,地下の熱を取り出すという方式です。
この方式では,国立公園内の温泉に利用されるような高温の熱源でなくても,十分地熱発電ができるといいます。
地熱大国の日本ですが,ある意味,カナダと違って高温の熱源があったために生み出せなかった技術かもしれません。純国産エネルギーの地熱が,これで有効利用できるようになるといいですね。シェールオイルのように,取り出す技術の発明によって大きな流れになればいいです。
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