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2023/05/29

小高駅家所在地の別の説

Sentakuji これまで古代の東海道の小高駅家の所在地について,2回,このブログで紹介してきました。1回目は,定説といっていい川崎市高津区新作・末長の境付近,新作小学校の地をその比定地として紹介しました。2回目は,それよりもそれらしい場所として,知人から聞いた橘樹郡衙付近を紹介しました
 ところが,2回目とは違う知人から,小高駅家についてはそのどちらでもない場所を比定地にした説があると聞きました。その知人から紹介されたのは,「街道を尋ねて」というサイトで,もう亡くなっておられるようなのですが,北倉庄一さんという方のホームページです。その中の,「中世を歩く」というPDFで構成された文書に,新作小学校付近でも,橘樹郡衙付近でもない場所を小高駅家に比定している説が書かれています。
 このPDFはかなり重いのですが,その177ページに「この寺のあたりは,古代官道の小高駅の所在地だと推定する説がある。」という記述があります。「この寺」というのは,川崎市中原の中原街道沿いにある泉澤寺という寺です。ここは,多摩川沿いの平地だし,古代の東海道ともいわれる中原街道の中原→武蔵小杉→丸子の渡しへの途次だし,場所的には小高駅家の場所としてうなづけます。駅家はそもそも実用的な施設で,他の2か所のような台地上より,平地の方がふさわしいような気もします。

(写真はGoogleStreetViewの映像ですが,塀の中が泉澤寺です。)

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