従業員と全く会話せずに食事を終わらせる飲食店
吃音の若者らが接客する1日限定イベント「注文に時間がかかるカフェ」が,6月10日に香川県さぬき市の徳島文理大学香川キャンパスで行われたという記事がありました。
この試みは,たぶん吃音の人が社会的に言葉を発する訓練の意味があるのだろうが,実際のところ,まったく飲食店従業員と客が会話せずに成り立つ店もあります。
例えば,最近散歩の途中にできて安いので時々行っている「オリーブの丘」というイタリアンは,すきやのゼンショー系の店で,店に入ってカウンター(人はいない。タッチパネル付きのモニタがあるだけ)で,人数とどんな席が好みか(カウンターかボックス席かどちらでもいいか)を入力し,席がないときは番号のレシートが発行され,席が空くと自動音声とモニタ画面で自分の番号と座席番号が呼ばれます。料理のサーブはロボットで行われます。帰るときは,キャッシャーには人がおらず,客自身がタッチパネルモニタを操作して金を払って(もちろん,現金でもキャッシュレスでも可)出ていくのです。無理に質問しなければ,店員と交流することはありません(店員さんたちは,「いらっしゃいませ」とか「ありがとうございました」という声かけは積極的に行っているようです)。店員は,もっぱら客が立ち去った後の食器の片付け,机の清掃,消毒,ドリンクバーの清掃,お世話,前述のあいさつなどに特化しています。特に店員が少ないとは感じないですが,たぶん少ないのだろうとおもいます。
そんな店では,もちろん吃音の人でも,当然普通に働けます。
(写真は,GoogleStreetViewより。)
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