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2023/06/04

なぜ裏バイトに応募するのか?

Thief 出版社の編集者出身で,現在フリージャーナリストの丸山ゴンザレスさんとDMM.com会長の亀山敬司さんの対談が,ネット上にありました。丸山ゴンザレスさんは,なんと大学と大学院では考古学を専攻したそうですが,今では国内外の裏社会や危険地帯を多く取材し,裏社会ジャーナリストを名乗っておられる方です。そもそもこの対談はYouTubeの番組らしいのですが,わたしはNwesキュレーションサイト「NewsPicks」の記事で読みました。(上のリンクの記事は,NwesPicks会員でなくても読めるのかな?)
 その対談の中で,丸山さんから以下の言及がありました。

>日本人の教育環境がいびつになってきているのかもしれないと思っていて。人間を分けるものは、やはり教育の有無です。教育を受けることによって何が変わるかというと、「今ここにないものがどうなるのか、どうするのか」という想像力が鍛えられて、かつ計画性が身についてくる。

 これはうなずけますね。教育の有無は,自身が行ったの行為に対して,それが将来どう発展し,どういう事態を引き起こすかが想像できるようになるかどうかという事。そういう想像のできない若者が,裏サイト,闇バイトに引っ掛かる。大学生でもそういう想像ができない若者がいる。一種の世間知らずかもしれない。
 世界的にいろいろな二分化や分断が起こっていますが,この分野でも,自分の行為で将来どうなるかを想像できる若者とできない若者の分化が起こっているわけですね。

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