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2023/07/26

クリスチアナ・ブランドの「濃霧は危険」

Noumuhakiken  昨日,国書刊行会から発行されている「奇想天外の本棚」シリーズを紹介しましたが,そのシリーズの一冊,クリスチアナ・ブランドの「濃霧は危険」を読みました。そもそも国書刊行会の本は高いのですが,「濃霧は危険」は電子書籍でも2024円(紙の本は2530円)なのですが,これまでにたまっていたポイントを使用して102円で購入しました。
 クリスチアナ・ブランドといえば,「はなれわざ」とか「ジェゼベルの死 」といった本格派推理小説作品が有名ですが,「濃霧は危険」は少年少女向けのジュブナイル作品です。
 ダートムーアの旧家,レデヴン館の相続人ビル・レデヴン少年が,両親の海外旅行中のある日,3か月前に来たばかりの運転手によって,乗っていた自家用ロールスロイスから荒野の真っただ中で乱暴に引き降ろされるところから話が始まります。ビル少年は,会ったことのない同年代の少女の家へ向かう途中でした・・・。
 ダートムーアの刑務所から脱走した「ナイフ」と称する20歳の危険な青年,レデヴン家から盗まれた家宝の宝石,ビル少年が荒野をさまよっているときに出会ったパッチという少年,宝石泥棒から追いかけられる二人,宝石泥棒の仲間割れ,最後に回収される伏線。クリスチアナ・ブランド作だからと言って,推理小説と思うなかれ,冒険小説といった方がいいでしょう。  ジュブナイルの悪党にしては,この宝石泥棒一味は結構過激なことをやります。ビル少年とパッチは,サンドイッチに仕込んだ毒で殺される寸前までいきます。
 ダートムーアやウェールズの自然の中の冒険は,英国伝統のジュブナイル冒険小説と考えれば,なかなか面白かったです。それにしても,ブランドの本格推理小説,「はなれわざ」とか「ジェゼベルの死 」を電子書籍で手に入れたいです。

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