トリチウムは蓄積するのか?
福島のトリチウム水放出の準備が完了し,go指令を待つばかりとなっています。
トリチウムというのは,原子核が要旨1と中性子2からなる水素です。自然界に最も多く存在する「普通の水素」は,原子核が単独の陽子のみから成るもので,軽水素(1H)ともいわれます。また,原子核が陽子1つと中性子1つから成る重水素(2H)も安定核のため豊富に存在します。一方,トリチウム,三重水素は不安定なため自然界には微量しか存在しません。その微量のトリチウムは,宇宙船と大気との反応で生成されるほか,原子力発電所から海に放出されています。トリチウムは,通常酸素と結びついてトリチウム水(HTO)として水に混在しています。
さて,世界の原子力発電所からも,トリチウム水は海へ放出されていて,福島のトリチウム水も同じ処置を行うわけですが,不安に思うのは,海の生物の食物連鎖で濃縮されることはないのではないかという事です。これはどうなのでしょうか? トリチウム水は水なので,生物の中では濃縮されるようなものではない気もします。そこら辺を明らかに説明してほしいですね。
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