トルコ
トルコの消費者物価指数が,一時前年同月比80%を超え,最近でも60%を超えるインフレになっているというニュースがありました。
トルコのエルドアン大統領は,景気刺激のために金融政策を緩和し,政策金利を低く抑えてきました。しかしこれにより,トルコの通貨リラは対ドルで大幅に下落し,輸入品の価格が高騰しました。トルコはエネルギー資源に乏しく、原油などの多くを輸入に依存しています。世界的な資源・食料価格の高騰により、トルコのエネルギー費用が増加し,その他食料などの輸入品の価格も上がってインフレに拍車をかけました。
金融緩和政策で政策金利を低く抑えてきた事,エネルギー資源に乏しく原油などの多くを輸入に頼っている事,食料も多くは輸入していることなど,これは日本も同じです。まるで日本の事を言っているみたいです。そんな円安の日本で,それほどのインフレ(前年比60%越えですよ)になっていないのはなぜでしょう?
日本の場合は,輸出産業があり,円安で儲かっている企業もあり,国全体としては貿易黒字である点,違っているのかもしれません。
(挿絵は,マイクロソフトのAIによる描画システム,ImageCreaterで描かせたトルコ国旗。)
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