米で「ビッグマック」の価格がとんでもないことに・・・?
「米で,ビッグマックの価格がとんでもないこに・・・」という記事がありました。曰く,「インフレは米国でもっと激しく、最近ではマクドナルドのビッグマックセットが2700円になる店もあることが分かりました。」という内容です。
しかしながら,アメリカの物価は,円安効果を含めて日本の4~5倍なのだから,日本で750円するビッグマックセットの値段が2700円であるのは当然と言えます(日本の3.6倍にすぎないですからね)。
夏に行ったイギリスでの1ポンドは,「使い出」の感覚では,1ポンド=100円だった(日本で100円のものがイギリスで1ポンドで買える。実際には円安効果で,為替的には1ポンド200円弱だが)。ドルの場合,「使い出」レートでは,多分1ドル=50円弱という感覚ではないかと思います。日本で450円であるビッグマックは,アメリカでは9.55ドル。大体1ドル50円弱見当ですね。
ちなみにロンドンでは,バーガーキングのワッパーが5.99ポンドでした。日本では590円ですから,1ポンド=100円というのが「使い出」レートとしては適当でしょう。
後からクレジットカード会社からきた請求で1331円でしたから,円安効果による実勢為替レートでは,1ポンド=200円弱という事になります。
実勢為替レートと使い出レートを,区別して考える必要があります。
このようなブログ記事は,これまでも折に触れてアップしていますが,実勢為替レートと「使い出」レートの区別がついていない記事がメディアでは散見されます。
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