アメリカのサイトから,690万人分の個人情報が流出
アメリカの遺伝子検査会社から,690万人分の遺伝子情報とそれに係る情報が盗まれたというニュースがありました。実際は1万4千人のデータに侵入されたのですが,その1万4千人に関係する遺伝子情報,690万人分が閲覧できるという事のようです。盗まれたデータには,個人の名前,生まれ年,関係性,親戚と共有したDNAの割合,祖先の情報と地理情報が含まれているとの事。
これは結構大変な事だと思いますが,記事にあるように,この検査企業が悪いわけではありません。
他のサイトで使っていたIDとパスワードが過去に漏洩していて,ユーザーがこの遺伝子検査企業のパスワードにもそれを使いまわしたので,ハッカーがそれを使って入り込んでしまったという事ですね。ハッカーは,この検査会社のコンピューターシステムに,何か悪さをしたわけではない。過去に他のサイトから漏洩していた正規のパスワードで入っただけ。
特にシリアスなサイトのパスワードは,固有のものにすべきだという教訓ですね。
パスワードをサイトごとに変えればいいのだけれど,覚えていられません。ある知人は,「あるきまったワード+そのサイトの正式名称の3文字目から5文字目までの文字」という事で個々のサイト別々のパスワードを作っています。例えば,このブログCocologなら,自分のきめワードが12ABCだとすると,「12ABCcol」にするという事です。知人は,大文字,小文字の使用にもルールを設けています。
これは,パスワードそのものではなく,パスワードの生成方法を覚えているという事で,結構賢いかもしれません。
(挿絵は,マイクロソフトのAI描画システム,ImageCreatorにより「遺伝子」として作成した絵。ちょっとAIは考えすぎたみたい。)
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