「今、世界の「EVシフト」に異変が起きている」という記事がありました
「今、世界の「EVシフト」に異変が起きている」という記事がありました。昨今のEV事情,つまりEVが世界的に売れなくなってきている事,次に買う車として,EVではなくHVやPHVを選ぶ人が増えている事を図解している記事です。
記事には次世代の電池への言及がないのですが,すべては次世代の電池の登場待ちという事だと思いますよ。
今,期待ほどEVが便利ではない事,つまり,航続距離,重量,充電時間,高価格などの点での不満。それをクリアするには電池性能の向上,さしあたり全個体電池の実用化で,だいぶEVが従来のガソリン車に近づきます。アーリーマジョリティーは,次世代の電池の実用化でEVを受け入れることになるでしょう。
今のリチウムイオン電池の性能では,EVが便利に使えるのは,"深夜に自宅で充電し,その航続距離以内で往って帰ってくる程度の距離しか走らない" という使い方しかしない場合で,それならテスラのような高価なプレミアムカーは必要ないし,BYDの200万円程度の車で十分。テスラは正直に言って,アーリーアダプター専用車で,最近BYDが売れているのはそんなところにあるのでしょう。
トヨタをはじめとする他の自動車メーカーのEVが盛り上がってくるのは,今のガソリン車に近い使い方ができる次世代電池が実用化された時でしょう。それまでは,深夜自宅充電で翌日一日使える程度の距離を走るという使い方をして,それならばBYDでいいでしょう。ガソリン車は,新車で購入され,中古車として販売され,さらに海外で中古車として販売され,うっかりすると4~50年くらい使えるのに対して,EVは寿命だって短いのだし,それならば200万円程度で買えるべきです。
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