Z世代のフィルムカメラブームってよくわからない?
Z世代にフィルムカメラブームが起こっているのは知っています。うちに泊まりに来たZ世代の知り合いの若者が,フィルムカメラを持っていて,撮影にはもっぱらそれを使っていたからです。ただ,なぜデジタルの時代にフィルムカメラなのかは,理解できませんでした。
最近読んだネット上の記事にも,「Z世代のフィルムカメラブーム」について書いたものがありました。記事によると,「スマホの写真とはちょっと絵が違うから」という事らしいのですが,あまりよく理解できません。「絵が違う」というのは,ウチに来た彼もいっていましたが,絵の違いというのがはっきり分からなかったのです。
ただ何となく理解できるのは,テレビドラマで,いつのころからかビデオ撮影のはずなのにフィルム映画のような感触の作品がでてきたことです。動画は,ビデオ撮影かフィルム撮影かがはっきりわかります。NHKの大河ドラマなども,まるで映画のような画質の作品がありました。ビデオ画像を映像処理して映画と見まがうような画質にしているのです。今をときめく演技派俳優たちの少年少女時代が見られるNHKの少年向けドラマ「六番目の小夜子」は手がこんでいて,テレビ放送はビデオ画質,後に発売されたDVDは映画画質という処理をしていたと思います。
デジタル写真でなくフィルムカメラで写真を撮るというのは,「ビデオドラマと映画の感触の違い」で,後者を好んでいるという事なら,なんとなく私にもわかる気がします。
ところで,撮影した後,フィルム写真は現像に出すわけですが,店で「ネガはいらない」というZ世代の人が多いそうです。私のようにフィルムカメラを普通に使って来た世代からすると,ネガがいらないなどという事は考えられません。しかし昨今は,ネガをプリントするのではなく,ネガをスキャンしたデジタルデータで受け取る人が多いそうです。プリントで見るのではなく,昨今ではスマホなどの画像としてみる事が多いから,デジタルデータの需要があるわけです。ネガの代わりにデジタルデータが手元に残るのなら,確かにネガは必要ないでしょう。
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