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2025/03/21

私立高校の無償化について

High-school 最近,孫に関連して教育の事を何かと考えているウチのカミさんが,2026年度からの私立高校無償化について「あまりいい施策だとは思えない。教育に関しては,私立を無償化するより,他に税金を使うところがあるでしょ。」と言っているので,何故かなと思っていました。
 そんな折,高校無償化については,「なぜここまで批判されるのか」という記事が出て,無償化への反対意見は分かりました。そもそも高校就学率が98%に達しており,現状の補助でも,私立が無償化されなくてもほとんどの就学希望者は就学できていること,公立は無償だとして,私立まで無償化すると公立ではなく私立を選ぶ生徒が増えて,公立・私立の格差が拡大する(公立の衰退)という事を心配しているわけです。

 ただ私は,私立高校まで無償化した結果,"公立高校志願者が減るのは悪いことなのか?" と疑問に思いますがね。
 お金的に公立・私立で変わりがないのならば,公立でなく私立を選ぼうとするのは,結局私立の方が魅力があるためで,それで公立高校が減るのならば,公立の努力不足ではありませんか? 校風などの点で私立へ行きたいという受験生の希望をかなえる方向ならば,私はむしろ私立高校無償化は賛成ですけどね。
 結果として魅力のない公立高校の統廃合という事になれば,私立高校無償化は,十分将来の事を見据えた施策だと言えると思います。

 まあ,カミさんの言うように,「お金を使うにしろ,順番があるでしょ」という事はあるかと思います。
 ところで,孫はまだ2歳なんですがね www。

(上のイメージは,Copilotで書いたAIの"high school"。)

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2025/03/03

3月3日はひな祭り

Hinamatsuri 3月3日はひな祭り。今年は2日が日曜日だという事で,孫のひな祭りを2日に行いました。
 ひな祭りというと,ちらし寿司,それに写真には写っていませんがハマグリのお吸物という事になります。娘の家では,普段食べないからと,大量の鶏の唐揚げを作りました。ちらし寿司には,長寿を願うエビや先の見通しがよいという意味のレンコン,金銀財宝を表す錦糸卵などを使っています。
 お雛様は孫の家ではお内裏様とお雛様の2体だけ。10段飾りは我が家に飾りました。まあ普段は保管場所にも困りますからね。

(孫用には,新幹線型の駅弁の容器を再利用した器を使っています。北陸新幹線のE7系ですね。)

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2025/03/02

クリスティーの「青列車の秘密」

Mystery-of-the-blue-train クリスティーの「青列車の秘密」を読みました。初めてではありません。その昔,子供向けの版(ポプラ社のジュニア世界ミステリーシリーズだったかな?)で読んだのです。それ以来読んだことがなかった。細かい筋も犯人も,すっかり忘れていました。なんとなくオリエント急行殺人事件のように,青列車内でお話が進行するような記憶がありました。ところが,青列車が出てくるのは,初めの方で殺人事件が起こるシーンと最後にポアロが謎解きをする部分だけだったのです。旅情ミステリー要素もあるような気がしていたのですが,まるで違っていました。
 フランスを走る豪華列車「ブルートレイン」の個室の中で,アメリカの富豪令嬢(と言っても,イギリス貴族の妻)が殺害され,持っていたはずのルビー "焔の心臓" が紛失していました。たまたまこの列車に乗り合わせた名探偵エルキュール・ポアロは,フランス警察と被害者の父親である富豪から請われるままに,事件解決に乗り出します。しかし,被害者の令嬢とルビーに関係する人々,令嬢の愛人であるいかさま貴族,令嬢の夫,夫の愛人であるダンサー,宝石商,"伯爵" と呼ばれる謎の人物など,うさん臭い人物たちが跋扈し,事件は混迷を極める・・・・・。
 これら多彩な人物の中を解決を求めて動き回るポアロの活躍は,とても面白いです。私がクリスティーの最高傑作と考えている作品「五匹の子豚」は,初めポワロが数人の容疑者に対面して聞き取り調査を行い,その後その容疑者たちがポアロの要請に従って事件に対する手記を書くという展開で,いささか退屈なところがあるのに対して(もちろんその聞き取りと手記の中に手掛かりが隠されており,読者はポアロと同じように事件やその犯人を推理できるように構成されている完璧なパズラーで,ポアロの最後の推理の披露では,自分では思いもよらなかった,しかし気づいてもよかったその論理展開に舌を巻くのですが),本作「青列車の秘密」では,ポアロから離れて,第三者目線で胡散臭い登場人物たちの行動が描写され,だからこそ途中の展開がもとても面白く読めました。「五匹の子豚」では物語の構成が完全にわかっているのに対して,本作は物語の今後の展開が全然わからないというタイプの推理小説で,本作品は私の中ではクリスティー作品としてかなり上位に位置しています。
 ヒロインともいうべき,遺産を相続したしっかり者の女性は,セントメアリーミード村でお金持ちのコンパニオンをしていた女性で,最後に同村へ帰っていきますが,セントメアリーミードと言えば,ミスマープルが住んでいる村ですね。

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