賃金がアメリカの1/5〜1/4なのに,日本ではアメリカ並みの暮らしができる不思議
「米国、ドイツと比べると差は歴然 教科書通りでなかった日本の賃金」という記事がありました。昨今,ありがちな記事ですね。
日本で物価が高くなったと言っても,いまだに日本の物価はアメリカの1/5〜1/4なので,収入はアメリカの1/5〜1/4でも,日本ではアメリカと同じ暮らしができます。
実際の為替レートは,1ドル=160円を超えていますが,物価を考慮した円ドルレートは,1ドル=95円程度であり,日本で95円あれば,アメリカで1ドルの商品やサービスを,日本では買えます。例えばビッグマックは,アメリカでは5.7ドルであり,日本では480円で,1ドル=85円以下です。
アメリカの様に,日本でも今の日本の4〜5倍の物価になれば,アメリカ並みの給料が得られる。まあ,一部の人だけでしょうが。
アメリカでも,今の物価に収入が追いつけない人たちがたくさんいて,機会あるごとに略奪や暴動が起こっています。新聞記事は,そんな風になりたいという主張の様です。
ちなみに,西ヨーロッパもとんでもなく物価が上がっていますが,物価を考慮したレートは例えば英国ではポンド=100円程度です。これならば,アメリカと同様に,英国の暮らしぶりは日本の暮らしぶりとかなり均衡していると言えるでしょう。
賃金だけ見ても世の中の事はわからないので,日本では物価が抑えられているために,アメリカの1/5〜1/4の賃金でも,アメリカ並みの暮らしができているのです。
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