2024/06/07

ドロパストーンを知っていますか?

Heki 知り合いの中学生が,「学校でドロパストーン」というオーパーツの話を聞いたというので,調べてみました。
 そうしたら,ドロパ族というチベットの中国少数民族による伝承で,12000年前,UFOが墜落し,それに乗っていたエイリアンと少数民族が交流し,やがてエイリアンとの交配種として現在のドロパ族に至っているという話です。この話は,実在するドロパ族が語っていたわけではなく,洞窟から発見された直径2~30cmの円盤に文字で記載されていた話だという事です。この円盤がドロパストーン,またはドロパディスクというもので,写真は存在するが実物は行方不明になっています。おかしなことに,12000年前のUFOの墜落から始まった話なのに,古代の磁気ディスクと言われるドロパストーンが2000年前のものというのが奇妙です。
 ドロパストーンの写真は,見る人が見れば中国の「璧(へき)」であり,中国の博物館に飾ってある璧を写真に撮ったものです。この話を作った人もあきらかになっており,デビッド・A・ガモンという人で,このような話が大好物であるデニケンを揶揄する目的ででっち上げたと言っているそうです。この話に出てくる人物たち,Chi Pu TeiとかTsum Um Nuiとかロシアの学者などは全て架空の人物たち,彼らの論文なども存在しない架空のものとされています。
 ドロパ族は実在していますが,彼らの青い目などが宇宙人との混血を表しているという人もいます。しかし,彼らはそもそも我々のようなモンゴロイドではなく,コーカソイド系の人々であり,目の青い白人がいるように,ドロパ族の目が青くても不思議ではありません。一説には,アレキサンダー大王の東方遠征についてきた人々であり,現地に残って定住したという話があります。宇宙人の末裔という話とアレキサンダー大王の家来だったという話の,どちらがお好みですか? www。
 英語版のWikipediaでは,"pseudoarcheological artifacts",疑似考古学的な遺物と記載されています。まあ,デニケンが絡んできた途端に(デニケンは,ロシアでドロパストーンの話を聞いたといっているそうです),真実であっても怪しくなってしまいますからね www。

 ところで,「璧」というのは,古代中国で祭祀用あるいは権威や権力を示す物として使われた玉器で,多くは軟玉から作られ,円盤状で,中心に円孔を持つもの。
 上の写真が「璧」で,広州で出土したものだそうです。まさしくドロパストーンですね。漢字の「璧」が,カベという字「壁」と違うところに注意。完全無欠であること「完璧(かんぺき)」の語源です。

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2018/04/11

アマゾンが指輪物語を連続ドラマ化

Rings あのトールキンの「指輪物語」を,アマゾンが1000億円の制作費でドラマ化するというニュースがありました
 ニュースでは,すでに267億円で制作権を獲得したと伝えられています。この267億円も1000億円の制作費に含まれるのでしょうから,実際の制作費は700億円程度になるという事ですか?
 このドラマ化,アカデミー賞の各賞をとりまくった映画の三部作と比べられてしまうのが可哀想ですが,期待したいですね。
 映画はせいぜい1本2〜3時間程度。それに対して連続テレビドラマはより長尺に出来ますから,作り様によってはいくらでも原作に忠実に,濃密にドラマを構成する事が出来ます。
 石坂浩二の映画版金田一耕助シリーズに対して,古谷一行のテレビドラマ版も見応えがあったのが長尺効果ですね。時間制限から原作のダイジェストにならざるを得ない映画に対して,原作を忠実に連続ドラマとして映像化できるのがテレビシリーズというわけです。
 完成の暁には,Amazonプライムビデオで放映されるのでしょうが,Fire TV Stickを使っていてよかったと思います。

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2015/05/18

デジタル教科書の是非

Digital_book 文部科学省の有識者会議が,タブレット型の情報端末を使う「デジタル教科書」の導入について議論を始めました。1年半程で導入に対して方針を出す様ですが,今回の議論開始をきっかけにしてデジタル教科書の是非について,ネットや報道で議論が高まっています。
 先日も読売新聞が社説で「デジタル教科書の導入が『活字離れ』に拍車をかければ,活字文化の衰退を招きかねない。」「デジタル技術の活用は、補助教材にとどめておくべきではないか。」と述べています。
 この社説は,まず「社会のデジタル化が進んでも、子供たちが紙の教科書を読み、鉛筆で文章を書くことの大切さは変わらない。」という一文から始まっていて,この事ありきとして論を進めていますが,先ずこの前提ともいうべき文章が正しいのか,疑問に思います。
 「デジタル教科書の導入が『活字離れ』に拍車をかければ・・・」と,デジタル化が活字離れにつながるという見解のようなのですが,これは全く間違いだと思います。
 デジタル化で,読む,書く文化は格段に裾野が広がっています。今や飲酒・喫煙も何のそのという茶髪ヤンキー中学生さえ,毎日日記を書いている時代です。ツイッターで。
 彼らのツイッターを読むと,仲間の先輩から殴られた事や,友達と酒を飲んで楽しかった事,入院中にタバコがすいたい事,好きな女の子の事など,何のためらいもなく書いていて,しかも自分自身や友達の顔写真もバンバン載せていて,オジサンなどはそんなに無防備で大丈夫なのかな?などと思うのですが,はっきり言ってカワユイ。一つそんな中学生のツイッターを見つけると,そのフォロアーの中学生のツイッターを次々と見つける事ができます。
 さて,デジタル化で懸念されるのは漢字が書けなくなることですが,白紙に手で書けなくても実用上は問題ありません。漢字を読めるのだし,漢字を選べれるのだから。
 漢字を書く事は特殊技能として,漢字検定にまかせましょうwww。
 読売新聞の社説では,「デジタル技術の活用は、補助教材にとどめておくべきではないか。」と結論づけていますが,私はむしろ逆で「紙の印刷物は,補助教材にとどめておくべきではないか。」と思います。

(写真は,教科書出版の光村図書のホームページより。)

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2014/02/07

佐村河内 守氏のゴーストライター騒動

Samura 全聾の作曲家としてテレビなどに取り上げられていた佐村河内 守氏のゴーストライター騒動には驚きました。
 まあゴーストライターを使うこのようなケースはありがちな事だと思います。ビートルズの楽曲は,Lennon-McCartney作品として発表されていますが,親友同士の若いときからの取り決めで,作詞・作曲を夫々単独で行っても両者の名前で発表していました。フェラガモ氏やサンローラン氏が,全て自身でデザインしているとは誰も思っていないでしょう。よくてイメージをデザイナーに伝えるだけ,せいぜいデザイナーの作品にOKを出すだけだと思います。
 今回の協業も,そんな形,佐村河内氏はイメージを伝えるだけ,実際に作曲したのは新垣 隆氏だったという事です。公表されている佐村河内氏の新垣氏に対する指示書は,かなり本気で作っているようです。しかし,この指示書を複数の作曲家に渡した場合,各人違う曲ができるだろうなと思いますから,やはり新垣氏が作曲したという事になるんでしょうね。
 クラッシックの過去の作曲家の作品で,昔の曲から発想したという作品はたくさんあります。リヒャルト・シュトラウスは,交響幻想曲「イタリア」にイタリア民謡だと思って取り入れた「フニクリフニクラ」の曲が,ベスビオス山へのケーブルカーのCM曲だったのを知って,演奏する毎に著作権料を作曲者に支払っていた話は有名です。そんな事を考えると,新垣氏がリヒャルト・シュトラウスのような立場で,佐村河内 のイメージを取り込んだという事かなと思います。その場合の作曲者はやはり新垣氏なのです。
 ゴーストライター使用は普通にあり得るとしても,今回の場合罪なのは,佐村河内氏が全聾の作曲家として自身を売り出してしまったという事でしょう。ある意味,超人的な才能をアピールし,人々は感動して,それによってCDが売れ,コンサートに人が集まり,高橋選手はそれをソチ五輪のショートプログラムに採用した。
 人々の善意を裏切り,今回の事で迷惑を被っている人がいるのです。ここまで広がってしまうと,その罪は重いと言わざるを得ません。高橋選手のショートプログラムは,時間的にもうこの曲を使って演技せざるを得ない情況になっています。しかしJASRACは,当然の事ですが「著作権者がはっきりするまで,この楽曲の使用を保留する」と言っています。これは何とかして欲しいですね。著作権者は新垣氏か佐村河内氏のどちらか,または双方で,他にはあり得ず,両者共高橋選手には楽曲を使って欲しいという意向があるという事ですから,このまま使えないではJASRACだけが悪者というイメージになってしまいますよ。まあ,JASRACに対してそんな思いをさせてしまうというのは,そもそも佐村河内氏の罪の一つなのですが・・・・・。

---------<追  伸>------------------------------------

 その後,3月7日,佐村河内氏が記者会見を開きました。それを見ると,「むしろ開かなかった方がよかったのではないか」と思える様な会見でした。

 そもそも佐村河内氏の最大の罪,自身の全聾を最大限に売名行為・金儲けに利用しただけではなく,,義手のバイオリン少女とか,被災して母親をなくした東北の少女とか,原爆被災者とか,人々の同情を買いそうな人に自ら近づき,他人が作曲した曲を利用して自身の売名行為につなげ,金儲けにつなげた事,つまり人々の善意をもてあそんだ罪については,全く謝罪の言葉がありませんでした。
 この人には,自分自身の最大の罪が分かっているとは思えません。
 本当の作曲者である新垣氏が「何回ももうヤメよう」と言ったのは嘘だから訴える,妻の母親が何回も電話をかけたと言ったのは嘘だから訴えるなど,些末な事をあげつらって「訴える」などと言っていて,本当にこの人はわかっていないひとなんだなという事を印象づけました。
 耳が聞こえないという事についても,まだ本当の事を言っていないという印象で,もう融けてなくなってしまったプライドのかすかなカケラをかき集めたような会見で,印象が悪い事おびただしく,正直とは正反対の印象しか持ち得ない会見でした。

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2013/12/26

「レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート」DVD

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 姪の娘(3歳)のクリスマスプレゼントに飛び出す絵本を買おうと,代官山の蔦屋書店に出かけました。ここは何しろTSUTAYAですから,レンタルビデオも置いてあるわけです。我が家の近所の店で作ったTpoint cardを使ってこの店でも借りられるというので,「レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート」というDVDを借りてきました。
 これは,今でもロンドンで上演が続けられ,日本でも断続的ではありますが公演が続いているミュージカル「レ・ミゼラブル」がロンドン初演以来25周年になるというので,1日だけ記念コンサートが行われた,その模様を収録したものです。場所はロンドンの世界最大のドームであるO2というところ,時は2010年10月3日で,いまから3年前になります。
 「レ・ミゼラブル」は,台詞が全くない,というより全てのせりふが音楽にのって演じられるミュージカルです。したがって,マイクの前であっても,舞台の扮装をして俳優達が簡単な所作をつけて唄えば,ほとんどフルに芝居を見ている様な状態になります。
 この日のキャストは,ロンドンの現役の舞台のキャストだけではなく,この日の為に集めたキャストです。主役のジャンバルジャンはテナー歌手,もう一人の主役,敵役のジョベール警部は黒人のアメリカ人。どちらも別の舞台でトニー賞(映画のアカデミー賞に匹敵する舞台演劇の賞)を受賞している実力派です。
 その他,何故かアメリカの人気アイドル歌手であるニック・ジョナス(2010年当時では18歳かな)が主役の一人,学生マリウスを演じ,ポップスやロックを唄う時とは全く違うミュージカル的な発声で舞台をつとめているのにおどろきました。まあ,私が昔東京で観た「レ・ミゼラブル」の東京初演時のこの役は,野口五郎が演じていたので,そんなアイドル系の人が演じる役なんでしょうかね。学生達のリーダー,アンジョルラス役のラミン・カリムルーの堂々たる演技・歌唱との比較で,マリウスのあやうさがよく出ていたのはよかったと思います。後で調べたら,ニック・ジョナスは11歳の時,ガブローシュ少年役でレ・ミゼラブルの舞台に立っていたらしいですね。
 このミュージカルは最近映画にもなっていて,ファンテーヌ役のアン・ハサウェイがアカデミー賞を受賞したりしています。その映画版や東京での舞台を観て,またロンドン,ニューヨークブロードウェイのオリジナルキャスト版CDなどを聞いて比較すると,今回の25年記念コンサートの音の厚さは素晴らしいものがあります。俳優達の唄も,演技ではなく歌唱に特化したコンサート形式で素晴らしく,大編成オーケストラの響き,大編成コーラスと相まって,音楽としてはこれ以上無いというレ・ミゼラブルになっていました。東京初演時の舞台は生演奏での公演でしたが,そんな普段の公演では,こんな大人数のオーケストラもコーラスも付いていませんからね。「歌を聴く」という事ならば,オリジナルキャスト版CDよりもこちらの方をお勧めします。
 映画版は多少映画のリアリズムを意識して,余り声を張らずに演技に重点を置いている様なところがあります。唄が歌えるとは思わなかったヒュー・ジャックマンやラッセル・クロウが唄っているのだからとも思いましたが,今回のコンサート舞台と映画の両方でエポニーヌを演じたサマンサ・バークスでさえそんな感じがしました。だから意識的に映画と舞台ではそのような異なった演出がなされ,そのように演じているのでしょう。彼女が唄う有名なナンバー「On My Own」を,舞台と映画で比べてみてもそう感じます。
 このミュージカルは,学生達のフランスでの王制への抵抗運動が重要なモチーフになっています。私はこれまで長い間,いわゆるフランス革命,あのマリーアントワネットとルイ16世の時代の話なのかと思っていました。
 ところが今回調べてみると,そうではないんですね。マリーアントワネットが処刑されたフランス大革命はずっと前に起こっており,その後の第一共和制→ナポレオンの帝政→ブルボン王制復古(ルイ18世,シャルル10世の時代)→7月革命と続き,7月革命で即位したルイ・フィリップ王の時代の抵抗運動だったのです。この時代,「国民の王」といわれたルイ・フィリップ王ですが,「市民」といってもいわゆる金持ち(ブルジョアジー)を支持基盤とした王制で,労働者や貧しい人々の不満が高まっていって,各地で抵抗運動が行われていました。超の付く不況,コレラの流行,貧民街は特にひどかった,民衆寄りだった政治家ラマルク将軍もコレラで亡くなってしまう。レ・ミゼラブルはそんな時代を背景にしているのです。学生達のせりふ(=歌)の中にも,「敵は国民の王だ」という言葉があり,ルイ・フィリップ王の時代だと分かります。
 その後2月革命が起きてこの王制は崩壊し,第二共和制→ナポレオン三世の時代へとフランスは進んでいきます。そんな7月革命から2月革命の間の,貧しい市民の不満が噴き出している時代を背景にしたものだったわけです。
 このDVDをきっかけにして,フランス史をちょっと勉強してしまいました。

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2011/07/30

ミュージカル「コーラスライン」を見ました

Chorus_line 赤坂ACTシアターで,ミュージカル「コーラスライン」を見てきました。
 本当は劇団四季のコーラスラインを見たかったのですが,今回見たのはアメリカから来日したメンバーによる字幕版です。
 以前,映画版も見て,そのサントラ版も持っているので,ナンバーはおなじみです。踊りを主としたミュージカルで,楽しめました。
 新作ミュージカルのバックダンサーを選ぶオーディションの流れの中で,各人の生い立ちやティーンエイジャー時代の悩み,人間関係などが語られるミュージカル。
 初めダンスが見事と思っていると,ソロで歌う場面の歌も上手で,感心してしまいました(ミュージカルなので当たり前か)。
 私にとって,ビデオではなく映画館で映画を観るのは特別なイベントなのですが,生の舞台を観るというのはそれ以上の特別なイベントです。仕事を終えてそれを観に行く段階からモチベーションが上がってきます。それにしても生の舞台というのはいいもんですね。
 先日来,風邪をひいていて,上演中に咳が止まらなくなったらどうしようと心配していたのですが,それ程咳も出ず,よかったです。

(上の写真は,ブロードウェイオリジナルキャスト版CDのジャケット。アマゾン書店より拝借しました。)

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2011/02/26

本日のGoogleのホームページは~岡本太郎生誕100年

Okamoto_taro
 本日のGoogleホームページは,「Google」の文字が上のような絵柄になっていました。万博記念日かと思ったら,「岡本太郎生誕100年」なんですね。
 調べてみると,岡本太郎は1911年(明治44年)2月26日,川崎生まれです。80歳の時に,手持ちの作品を生誕地である川崎市に寄贈し,川崎市は生田緑地内に岡本太郎美術館を開館しました。
 私はこの美術館には行った事はありませんが,渋谷駅構内にある巨大壁画「明日の神話」や,川崎市二子の多摩川べりにある母親,岡本かの子の記念碑,青山の「こどもの城」前の広場にある「こどもの樹」など,作品は,日常結構あちこちで目にします。そういえばこの1月に,J1の川崎フロンターレがユニフォームに岡本太郎デザインの「挑(いどむ)」の文字を大きく入れることを決定し,なかなかカッコいいユニフォームが発表されました。

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2009/07/12

箱根ラリック美術館

Lalique 梅雨時で,曇りの予報でも雨がちな日が続いている東京地方ですが,7月11日土曜日は久しぶりにそれほどの雨は降らないだろうとの事。曇りでしたが,かえって日差しがないほうが出かけるのには好都合というわけで,カミさんがかねてから行きたいといっていたラリック美術館へ行ってきました。
 ルネ・ラリックは,アールヌーボー,アールデコの時代に活躍した宝飾デザイナー・ガラス工芸作家。その作品を集めたラリック美術館は,箱根の仙石原にあります。広い敷地の庭園の中に,美術館がゆったりと建っていました。そんなに大規模な美術館ではありませんが,見学するにはちょうどいい。作品は,各展示室のシャンデリアのような大きなものもありますが,小さなガラス細工もあり,点数はかなりたくさんあります。ガラスの細工に特に興味はなく,カミさんについていったという感じでしたが,それでも展示品は見ごたえがあって楽しめました。

(写真は,森の中と言う風情のラリック美術館エントランス)

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2008/03/12

日光菩薩,月光菩薩,展示のため薬師寺から搬送

Yakushisannzon 奈良薬師寺の国宝,薬師三尊像のうち日光菩薩と月光菩薩立像が,展覧会に出展されるため,3月9日に薬師寺外に搬出された事が,数日前TVニュースで放送されました。両菩薩がそろって薬師寺外に運び出されるのは,初めてのことだそうです。
 展示のための搬送と聞いて,初めは外国に貸し出されるのかと思ったのですが,案に相違して東京の国立博物館へ搬送するとの事。まあ,東京でこれらの国宝を見られるのは,首都圏に住んでいるものとしてはありがたいし,薬師寺側の事情もあるのでしょうが,奈良で見られるものは,破損などのリスクをおかして東京に運ばなくても,奈良に行って見ればいいじゃないかと思ってしまいました。外国というならともかく,東京と奈良の距離なら・・・。

(写真は,「関西広域機構」のホームページより)

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2007/11/18

再び,浮世絵の展覧会

Ukiyoe

 先月,10月22の記事で,東京渋谷区の松涛美術館に,浮世絵展を見に行ってきた事を書きましたが,今回また同展覧会を見に行きました。この展覧会は,アメリカミネアポリス美術館に収蔵されている浮世絵の展覧会ですが,10月28日で展示内容が全て入れ替わります。28日から2日置いた30日以降,展示物を替えて後半の展示が始まったのです。
 今回は,上の展示会看板にもなっている葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」などを含む展示が行われ,再び浮世絵の魅力を堪能しました。そういえば,以前「表参道」関連で紹介した葛飾北斎の「隠田の水車」もありました。
 浮世絵をたくさん見ていると,それらが現代の漫画に通ずるものが感じられ(特に人物画などで),浮世絵が現代絵画というより「現代の漫画に発展した」と感じました。今日,日本がMANGAで世界をリードするのも,歌麿や写楽達,当時の巨匠達の延長線上に現在のMANGAがあるのだから当然だと感じました。
 画の保護のために全体的に暗い照明となっていましたが,浮世絵が作られた当時のように,明るい陽の下で見たかった・・・。

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